難解な定額減税

今月（令和6年6月）より定額減税が始まります。
弊事務所にもお問い合わせをいただくことが増えました。

詳細は割愛致しますが、この制度を複雑なものとしているのは、
・住民税・所得税と２つの別の税にまたがり、減税の対象年度も異なること
・通常の年末調整・確定申告時とは扶養の考え方が違うこと
あたりです。
さらに言えば、所得制限や、給与と年金がある方の扱い、さらに減税だけでなく給付もあるなど、これは一般の納税者さんではなかなか理解できないのではないでしょうか。

そもそも、世帯や働き方がかつてよりも多種多様となっているいま、この減税の形には不備が多くあるように感じます。

専門家としては粛々と対応致しますが、この減税・給付が全て終われば（来年のいつになるかは時期すら見通せませんが）、ぜひ国として検証を行ってほしいところです。